PNEUMOCOCCAL VACCINATION
成人の肺炎球菌ワクチンプレベナー20とキャップバックスの使い分け
当院では、定期接種としてプレベナー20、自費接種としてキャップバックスを取り扱っています。 公費接種の対象、年齢、基礎疾患、これまでの接種歴に応じて選びます。以前に接種した方も、追加接種が選択肢になる場合があります。
2026年9月10日更新
肺炎の予防と治療――インフルエンザ・新型コロナの予防接種、検査・治療もまとめて読む
01
当院での使い分け
当院では、定期接種としてプレベナー20、自費接種としてキャップバックスを取り扱っています。 定期接種の対象となる方にはプレベナー20を使用します。定期接種を受けておらず、高齢または基礎疾患などにより 肺炎球菌感染症の予防を希望される方には、キャップバックスを自費接種の選択肢としてご案内します。
定期接種
対象となる方
プレベナー20を1回65歳の方、または60~64歳で一定の障害がある方が対象です。
自費接種
自費接種を検討する方
キャップバックスを検討高齢または基礎疾患などにより、肺炎球菌感染症のリスクが高い成人が対象です。
過去に肺炎球菌ワクチンを接種した方は、接種したワクチンの種類と時期を確認して個別に判断します。
以前にプレベナーを接種した方へ
65歳以上の方について、3学会合同の接種に関する考え方(第8版)では、プレベナー13・20などの接種から1年以上の間隔を置いて、キャップバックスを接種する選択肢が示されています。全員に2種類を続けて接種することを勧めるものではなく、持病や感染リスク、接種歴を確認して判断します。
02
2つのワクチンを比較
プレベナー20とキャップバックスは、どちらも免疫記憶が期待できる結合型ワクチンで、通常は1回筋肉内に接種します。 主な違いは、対象とする肺炎球菌の血清型と、定期接種か自費接種かという点です。
定期接種
プレベナー20(PCV20)
- 種類
- 20価の結合型ワクチン
- 制度
- 2026年度から高齢者肺炎球菌の定期接種
- 対象
- 65歳の方、60〜64歳で一定の障害がある方
- 当院
- 定期接種対象者の標準的な選択
自費接種
キャップバックス(PCV21)
- 種類
- 21価の結合型ワクチン
- 特徴
- 成人で問題となる血清型を重視して設計
- 対象
- 高齢の方、リスクが高い成人など。接種歴を含めて判断
- 当院
- 診察のうえ、自費接種の選択肢としてご案内
対象となる血清型の共通点と違い
狭い画面では図を左右にスワイプしてご覧ください。
円の大きさは予防効果の大きさを表すものではありません。
詳しく見る:具体的な血清型
プレベナー20のみ(10)
1・4・5・6B・9V・14・15B・18C・19F・23F
両方に共通(10)
3・6A・7F・8・10A・11A・12F・19A・22F・33F
キャップバックスのみ(11)
9N・15A・15C・16F・17F・20A・23A・23B・24F・31・35B
03
接種についてご相談いただきたい方
- 65歳を迎え、定期接種の案内を受け取った方
- 定期接種を受けておらず、高齢または基礎疾患がある方
- 慢性の心臓病、肺疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病、免疫機能の低下などがある方
- 過去に接種した肺炎球菌ワクチンの種類や時期が分からない方
定期接種の予診票、接種済証、お薬手帳など、接種歴や治療内容がわかるものをご持参ください。
04
主な副反応と接種前の確認
接種部位の痛み、赤み、腫れのほか、疲労、頭痛、筋肉痛、発熱などがみられることがあります。 まれに重いアレルギー反応が起こる可能性があります。
発熱や重い急性疾患がある方、ワクチン成分で重いアレルギーを起こしたことがある方などは接種できない場合があります。 接種当日の体調や既往歴を診察時に確認します。
CONSULTATION
接種をご希望の方へ
当院では、年齢、基礎疾患、これまでの肺炎球菌ワクチン接種歴を確認したうえでご提案します。 定期接種の対象となる方にはプレベナー20、自費接種の対象となる方にはキャップバックスをご案内します。 キャップバックスの接種可否と費用については、受診時またはお電話でお問い合わせください。