RETURN TO WORK & SCHOOL
感染症にかかったときの仕事・学校復帰の目安
感染症の種類、症状が始まった日、体調、仕事や学校の環境を確認して、安全に復帰する時期を考えます。
監修:西本 紘嗣郎(院長)
2026年9月3日更新
01
まず確認すること
仕事には、すべての職場に共通する一律の復帰日があるわけではありません。体調と周囲へ感染させる可能性に加え、勤務先の規則、仕事内容、接する相手を確認します。学校には、学校保健安全法に基づく出席停止期間があります。
医療・介護、保育、食品を扱う仕事では、患者さんや利用者への感染を防ぐため、一般の職場より慎重な基準が設けられていることがあります。自己判断で出勤せず、所属先へ連絡してください。
日数は発症した日を0日目として数えます。診断日や検査日ではありません。無症状の新型コロナでは、検体を採取した日を0日目とします。
02
よくある感染症の目安
普通の風邪
法律で決められた一律の休業期間はありません。解熱剤を使わず熱が下がり、水分や食事がとれ、全身状態が改善してから復帰を検討します。咳やくしゃみが残る間は、マスクや咳エチケットに配慮してください。
インフルエンザ
学校は、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで出席停止です。幼児は解熱後3日です。職場には学校と同じ基準が法律で一律に適用されるわけではないため、体調と勤務先の規則を確認します。
新型コロナウイルス感染症
一般の方は、発症日を0日目として5日間は外出を控え、5日目にも症状がある場合は、熱が下がり、痰やのどの痛みなどが軽快して24時間ほど経過するまで外出を控えることが推奨されています。発症後10日間は、マスク着用や高齢者など重症化リスクが高い方との接触を控えるなどの配慮が勧められます。
学校は、発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで出席停止です。
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)
一律の日数より、嘔吐・下痢が治まり、普段の食事がとれて全身状態がよいことを確認します。便には回復後もしばらくウイルスが含まれることがあるため、トイレ後と調理前の石けん・流水による手洗いを続けます。食品を扱う方は、勤務先の衛生管理基準に従ってください。
03
学校で定められている主な出席停止期間
百日咳
特有の咳がなくなるまで、または適切な抗菌薬による5日間の治療が終わるまでです。
麻しん・風しん・水痘
- 麻しん:解熱した後3日を経過するまで
- 風しん:発しんが消失するまで
- 水痘(みずぼうそう):すべての発しんがかさぶたになるまで
流行性耳下腺炎・咽頭結膜熱
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ):耳下腺などの腫れが始まった後5日を経過し、全身状態がよくなるまで
- 咽頭結膜熱(プール熱):主な症状がなくなった後2日を経過するまで
結核・髄膜炎菌性髄膜炎など
病状により、学校医などの医師が感染のおそれがないと認めるまでです。学校や保健所と連携して判断します。
医師が感染のおそれがないと判断した場合など、個別の取扱いが異なることがあります。最終的には学校へ確認してください。
04
帯状疱疹など、日数が一律でない病気
帯状疱疹では、発しんを衣服やガーゼで覆い、手洗いを徹底します。水疱がすべてかさぶたになるまでは、水痘にかかったことがなくワクチン未接種の方、妊婦、免疫機能が低下している方との接触を避けます。広い範囲に発しんがある場合や、医療・介護・保育に従事する場合は、出勤前に勤務先と主治医へ確認してください。
流行性角結膜炎、感染性胃腸炎なども、病状、集団発生の有無、仕事内容によって判断が変わります。症状が残る場合はご相談ください。
05
治癒証明書・陰性証明書について
インフルエンザや急性呼吸器感染症から仕事・学校へ復帰する際、治癒証明書や陰性証明書を一律に求める必要はないと厚生労働省は案内しています。症状と必要な期間を確認し、不要な再検査を避ける考え方です。
勤務先や学校から所定の書類を指定された場合は、その書類と診療情報をお持ちください。病状や診察時期によっては、その場で証明できないことがあります。
06
よくあるご質問
発症日を0日目とするとはどういう意味ですか?
症状が始まった日を0日目、翌日を1日目として数えます。たとえば月曜日に発症した場合、火曜日が1日目です。
熱が下がればすぐ出勤・登校できますか?
病気によっては、解熱後も一定期間をあける必要があります。インフルエンザや新型コロナでは発症後の日数も満たす必要があります。普通の風邪でも、全身状態と仕事内容を確認してください。
検査が陰性なら、すぐ復帰できますか?
陰性結果だけでは復帰を決められません。検査の時期によっては感染していても陰性になることがあり、症状や経過、所属先の規則と合わせて判断します。
家族が感染した場合も休む必要がありますか?
病気や所属先の規則によります。自分に症状がない場合でも体調を観察し、医療・介護・保育など感染リスクが高い仕事では、出勤前に所属先へ連絡してください。
CONSULTATION
診断名と発症日をお知らせください
いつ症状が始まったか、最後に発熱した日時、現在残っている症状、仕事や学校で接する相手、所属先から指定された書類の有無を確認します。