にしもと内科・泌尿器科・人工透析内科

INFLUENZA PROPHYLAXIS

インフルエンザの予防投与
(タミフル®・イナビル®・自費)

同居されている方がインフルエンザを発症した場合、 接触後2日以内を目安に、タミフル®(内服)またはイナビル®(吸入)の予防投与を検討します。 診察で接触状況、年齢、基礎疾患、腎機能などを確認し、医学的に適切と判断した方が対象です。

監修:西本 紘嗣郎(院長)

2026年8月28日更新

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予防投与とは

インフルエンザ患者さんとの濃厚な接触後に、発症を予防する目的で抗インフルエンザ薬を内服または吸入する方法です。 タミフル®とイナビル®は、いずれもA型・B型インフルエンザの予防に承認されていますが、希望者全員へ一律に処方する薬ではありません。

インフルエンザ予防の基本はワクチンです。抗インフルエンザ薬の予防投与は、ワクチンに置き換わるものではありません。

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原則として対象となる方

添付文書では、インフルエンザを発症した患者さんの同居家族または共同生活者のうち、 次のいずれかに該当する方が原則として対象です。

  • 65歳以上の方
  • 慢性呼吸器疾患または慢性心疾患がある方
  • 糖尿病などの代謝性疾患がある方
  • 腎機能障害がある方

実際の処方可否は、接触状況、接触からの時間、現在の症状、既往歴、服用中の薬などを確認して判断します。

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受診時期と薬の選択

インフルエンザ患者さんに接触後2日以内に投与を開始します。 接触後48時間を過ぎてから開始した場合の有効性を裏付けるデータは得られていません。

成人では、タミフル®は通常1回75mgを1日1回、7~10日間内服します。 イナビル®は通常40mgを1回吸入する方法、または20mgを1日1回、2日間吸入する方法があります。 腎機能、年齢、呼吸器疾患の有無、吸入操作を確実に行えるかなどを確認し、適した薬を選びます。

すでに発熱、咳、のどの痛み、強い倦怠感などがある場合は、予防投与ではなく治療が必要かを診察します。

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効果と限界

  • 使用すれば必ず発症を防げる、という薬ではありません。
  • 予防効果が確認されている期間には限りがあります。イナビル®は使用開始から10日以降の予防効果が確認されていません。
  • ワクチン、手洗い、換気、マスクなどの基本的な感染対策に置き換わるものではありません。
  • A型・B型インフルエンザ以外の感染症や、細菌感染症には効果がありません。

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処方前に確認すること

それぞれの薬の成分でアレルギーを起こしたことがある方には使用できません。 腎機能障害がある方、妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方、未成年の方は、特に確認が必要です。 お薬手帳や腎機能の検査結果をお持ちの場合はご持参ください。

イナビル®は吸入薬です。乳糖水和物に夾雑物として乳蛋白を含み、気管支攣縮などが起こることがあるため、 呼吸器疾患や乳製品への過敏症がある方は診察時にお知らせください。

インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザ薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が報告されています。 服用中に発熱した場合や体調が変化した場合は、医療機関へご相談ください。

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よくあるご質問

家族がインフルエンザになったら、誰でも予防投与を受けられますか?

希望者全員へ一律に処方するものではありません。添付文書では、原則として発症患者の同居家族・共同生活者のうち、65歳以上の方や一定の基礎疾患がある方が対象です。接触状況、年齢、基礎疾患、腎機能などを診察で確認して判断します。

いつまでに受診すればよいですか?

インフルエンザ患者との接触後2日以内に服用を始める必要があります。接触後48時間を過ぎて開始した場合の有効性を裏付けるデータは得られていません。

使用すれば、必ずインフルエンザを防げますか?

発症を完全に防ぐ薬ではありません。予防効果が確認されている期間には限りがあります。使用後も手洗い、換気、マスクなどの基本的な感染対策を続けてください。

発熱や咳が始まっている場合も予防投与になりますか?

すでに症状がある場合は、予防ではなく治療が必要かを診察します。受診時に症状が始まった日時と、周囲の感染状況をお伝えください。

予防投与を受ければ、ワクチンは不要ですか?

不要にはなりません。インフルエンザ予防の基本はワクチンであり、タミフル®やイナビル®の予防投与はワクチンに置き換わるものではありません。

CONSULTATION

予防投与をご希望の方へ

予防目的の診療・処方は自費です。接触した方がインフルエンザと診断された日、 最後に接触した日時、ご自身の症状と基礎疾患をお伝えください。 費用は診察時にご案内します。