ED CONSULTATION & TREATMENT
ぴーちゃんと知る EDの相談と治療
飲み薬と陰圧式勃起補助具。ご自身に合う治療方法を一緒に考えます。
監修:西本 紘嗣郎(院長)
2026年10月1日更新

「勃起しにくくなった」「硬さが十分でない」「途中で弱くなってしまう」などのお悩みはありませんか。
ED(勃起障害)は、性行為に十分な勃起が得られない、または維持できない状態をいいます。まったく勃起しない場合だけでなく、硬さや持続が十分でない場合も含まれます。
当院では、タダラフィルによる内服治療に加えて、陰圧式勃起補助具を使った治療にも対応しています。 症状や持病、ご希望を伺いながら、治療方法を一緒に考えます。
VACUUM ERECTION DEVICE
陰圧式勃起補助具による治療
飲み薬で十分な効果が得られない場合にも、別の治療方法があります。
陰圧式勃起補助具は、専用の筒とポンプで陰茎に血液を集め、根元のリングで勃起を保つ医療機器です。飲み薬とは異なる、物理的な仕組みで勃起を補助します。
当院では「ビガー2020」を使用した治療に対応しています。持病や服用中のお薬を確認し、使用できるかを判断したうえで、使い方と注意点をご説明します。
どのように使うのでしょうか
陰茎の根元にリングを装着し、専用の筒を当てて、ポンプで筒の中を陰圧にします。勃起が得られたら陰圧を解除して筒を外し、リングで硬さを保ちます。使用後はリングを外します。詳しい操作は、医師の説明と製品の取扱説明書に従ってください。
操作や装着には慣れが必要です。無理に吸引したり、痛みを我慢して使い続けたりしないでください。
安全に使うために
痛み、皮下出血、しびれ、射精しにくさなどが起こることがあります。長時間の吸引や締めつけは、陰茎の皮膚などを傷める原因になります。
- 吸引したまま15分以上、リングを装着したまま30分以上使用しないでください。
- 酔った状態では使用しないでください。装着したまま眠らないでください。
- 使用時間・間隔など、医師の説明と製品の取扱説明書を守ってください。
使用できない方・使用前に確認が必要な方
次のような場合には、使用できないことがあります。
- 陰茎に炎症や傷がある方、陰茎を切断した方、性感染症にかかっている方
- 陰茎が強く曲がるペロニー病や、重い多発性硬化症がある方
- 心臓や脳の血管の病気などにより、性行為で健康を損なうおそれがある方
- リングを取り外すことが難しい方
- 精神的な病気により、安全な操作が難しいと考えられる方
- 視力を完全に失っている方。ただし、操作に習熟した介護者がいる場合は例外があります
- 勃起時の陰茎周囲が15.7cm、長さが19.5cmを超えるなど、製品の使用範囲を超える方
血液を固まりにくくする治療を受けている方、持続勃起症の経験がある方、鎌状赤血球性貧血がある方、陰茎の人工物を取り出した方、注射治療で陰茎の組織が硬くなっている方、アルコール依存症や覚醒剤・麻薬の常用がある方なども、使用前に医師の確認が必要です。
ここに挙げたものがすべてではありません。ご自身だけで判断せず、ご相談ください。[3]
機器代と当院の診察料を見る当院のお薬による治療
タダラフィル5mgを処方します
タダラフィルは、陰茎への血液の流れを助け、勃起しやすくするお薬です。「PDE5阻害薬」という種類に含まれます。効果を得るには性的な刺激が必要です。飲むだけで自動的に勃起する薬や、性欲を高めるための薬ではありません。[2]
持病や服用中のお薬、腎臓・肝臓の状態によっては使用できないことがあります。飲み方は診察時にご説明します。
主な副作用
頭痛、顔のほてり、胃の不快感や消化不良、鼻づまり、背中や筋肉の痛みなどが起こることがあります。めまいや、見え方の変化がみられることもあります。症状が続く場合や気になることがある場合はご相談ください。[2]
非常にまれですが、勃起が長時間続く「持続勃起症」が報告されています。4時間以上続く場合は、痛みの有無にかかわらず、すぐに医療機関を受診してください。
急に視力が低下したり、見えなくなったりした場合は、服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。[2]
一緒に使ってはいけないお薬があります
硝酸薬・一酸化窒素(NO)供与薬:ニトログリセリンなど、狭心症や心臓の病気に使う一部のお薬は併用できません。血管を広げる作用が強まり、血圧が著しく下がるおそれがあります。飲み薬だけでなく、舌の下で溶かす薬や貼り薬も確認が必要です。ED治療のために自己判断で中止しないでください。
リオシグアト(アデムパス):肺の血管の病気などに使う、タダラフィルとは別のお薬です。併用すると血圧が下がりすぎるおそれがあるため、一緒に使えません。[2]
一部の抗菌薬、抗真菌薬、抗HIV薬、血圧や排尿のためのお薬などにも、飲み合わせの確認が必要です。市販薬やサプリメントを含め、使用中のものをお知らせください。
胸の痛みなどで救急受診するときは、タダラフィルを服用していることと、最後に飲んだ時刻を医療者に伝えてください。
持病・食事・飲酒について
心臓や脳の血管の病気、血圧の異常、重い腎臓・肝臓の病気、目の病気などがある場合は、お薬を使用できないことがあります。過去の病気や治療歴もお知らせください。
タダラフィルは食事の影響を受けにくいお薬です。飲酒は一律に禁止ではありませんが、飲み過ぎは避けてください。大量の飲酒では、めまいや立ちくらみが起こることがあります。[2]
勃起の硬さを1問で確認しましょう
選んだ区分がここに表示されます。
このチェックの回答は送信・保存しません。ページを離れるか、再読み込みすると消えます。
論文との対応
Tsujimuraらの論文では、勃起の硬さを0〜4の5段階で表すEHS(Erection Hardness Score)を使っています。このチェックも同じ区分に沿っています。論文では、挿入に十分な硬さが得られない0〜2を、EDとして集計しています。
このページの説明文は当院で作成したもので、正式な日本語版質問票の転載や、検証済みの翻訳ではありません。調査の条件も異なるため、個人の結果を論文の結果とそのまま比較できるわけではありません。
EDは若い方にもみられます
この日本の調査では、20〜24歳の回答者の26.6%(約4人に1人)が、EHSで0〜2に該当しました。
2023年5〜6月に行われた、調査会社の登録者を対象とするインターネット調査です。20〜79歳の6,228人が回答しました(回答率16.6%)。本人の回答による一時点の調査であり、日本の若者全体の割合や、以前より増えていることを示す数値ではありません。
年齢や点数にかかわらず、硬さや、途中で硬さを保てないことが気になる場合はご相談ください。症状や持病、お薬などは診察で確認します。
参考文献
Tsujimura A, et al. Erectile Function and Sexual Activity Are Declining in the Younger Generation: Results from a National Survey in Japan. World J Mens Health. 2025;43(1):239–248. doi:10.5534/wjmh.240137.
論文の全文を見る(英語)診察・検査について
EDには、加齢だけでなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙、男性ホルモンの低下、ストレス、お薬の影響などが関係します。いくつかの要因が重なっていることもあります。[1]
診察では、勃起の状態、症状が始まった時期、持病、服用中のお薬などを確認します。お薬手帳や最近の健診・採血の結果があればお持ちください。ご希望や診察の内容に応じて、次の検査をご案内します。
| 確認すること | 主な検査 |
|---|---|
| 貧血など | 血算 |
| 腎臓の働き | BUN・クレアチニン |
| 肝臓の働き | AST・ALT・γ-GTP・ALP |
| コレステロールや中性脂肪 | LDL・HDLコレステロール、中性脂肪 |
| 血糖の状態 | 空腹時血糖・HbA1c |
| 男性ホルモンの量 | 総テストステロン(TT) |
| 前立腺の状態 | PSA(50歳以上の方) |
| 尿の異常 | 尿蛋白・尿糖・尿潜血 |
男性ホルモンの採血は、原則として空腹時・午前中に行います。食事については予約時にご案内します。普段のお薬は自己判断で中止しないでください。[1]
男性ホルモンが低い場合
男性ホルモンの低下が症状に関係している場合には、ホルモンを補う「テストステロン補充療法(TRT)」が選択肢になることがあります。採血の数値だけではなく、症状や持病、期待できる効果と副作用を確認して判断します。治療中も定期的な診察・検査が必要です。適応や当院での対応、費用は診察時にご説明します。[1]
生活習慣の見直しも大切です
禁煙、適度な運動、体重管理、十分な休養に加え、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの治療も大切です。ストレスや気分の落ち込みが関係することもあります。気になっていることがあればお話しください。[1]
費用について
記載の金額はすべて税込みです。
タダラフィル5mg
30日分
3,300円陰圧式勃起補助具 ビガー2020
- 機器代(業者から直接購入)
- 診察時にご説明します
- 当院の診察料
- 10,000円
機器は業者から直接購入していただきます。機器代は診察時にご説明します。機器代は業者へ、診察料は当院へお支払いいただきます。
血液・尿検査などで別途費用が必要になる場合は、検査前にご案内します。内服治療の診察などで別途費用が必要になる場合も、処方前にご説明します。
自費診療・各種費用のご案内受診をご希望の方へ
「うまく説明できるか心配」「この程度で相談してよいか分からない」という方も、ご相談ください。飲み薬で十分な効果が得られなかった方も、これまでの治療についてお聞かせください。陰圧式勃起補助具を含め、ご自身に合う治療方法を一緒に考えます。
このページは一般的な情報をお伝えするものです。実際の検査や治療は、診察のうえで判断します。